【防災の日2018】TBSラジオの地震報道訓練まとめ(4)

 8月31日のTBSラジオ番組「ジェーン・スー生活は踊る」で放送された地震情報シミュレーションの文字起こしの続きです。

 なおこの放送の音声は、TBSラジオクラウドで聴くことができます。
radiocloud.jp

 他の記事へのリンクは以下のとおりです。
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情報提供は安全確保の上で

 〈お便りコーナー。午後0時12分ごろ〉

 堀井美香アナウンサー 世田谷区のケンジロウさんから尚登さんに質問来ております。

 「一つ質問です。本日話題になっているレベルの災害が発生した場合、我々は番組宛てにメールを送るべきでしょうか。それとも控えるべきでしょうか。今は位置情報やタイムスタンプの付いたメール、動画をスマホから簡単に送れる時代なので、『どこでどんな被害が出ている』といった現場からの一次情報がすぐに共有できる状況にあるわけですが、良かれと思って送った『今こんな状況です』というメールが想定外の量になると、スタジオのスタッフさんたちが処理しきれなくなって、かえって迷惑になる可能性もあるのかなという気もしています。そこで大規模な災害時に番組宛てのメールは控えるべきか、否か。否の場合は送る際に注意するべきことってあるんでしょうか。など、教えていただきたくお願いいたします」

 中村尚登ニュースデスク まずやっぱりね、起きたからといってすぐ何か撮りに行くというのではなくて、自分が安全であることが大条件、大前提なんで、まずはとりあえず自分の身を守ってください。あとは普段と同じように番組にね、いつもこうやってお便り頂いたりメール頂いたりとかってしてるわけですから、それと同じように自分んちの周りはこうですよって情報を頂くのは、それはうれしいですよね。で、その場でね、すぐ放送できるかは分かりませんけれども、一応ちゃんと確認した上で放送に使わせて頂くっていうことになりますからね。

 堀井 はい、ありがとうございます。

 〈中略。続いて訓練第2部。午後0時17分ごろ〉

澤田記者が都庁に到着

 堀井 時刻は12時17分、TBSラジオジェーン・スー生活は踊る」。今日のTBSラジオはニュースデスク中村尚登さんと一緒に、よろしくお願いします。

 中村 よろしくお願いします。

 堀井 特別企画「地震情報シミュレーション 1dayスペシャル」をお送りしています。

 スー いわばラジオ版の防災訓練……。

 =記者到着チャイム音=

 スー お! この音が鳴ったということは……。

 中村 誰か着きましたね、取材先にね。ちょっと誰か聞いてみましょう。えーどなたですか。

 澤田大樹記者 はい、東京都庁におります澤田です。

 中村 あー澤田君。

 スー よろしくお願いします。

 澤田 えーっと出たのが、11時15分すぎにTBSラジオのニュースブースを出て、今自転車で来たんですけれども、大体40分から50分くらいかかるというような状況でした。外も非常に暑い状態です。

 中村 今都庁のどこにいるんですか。

 澤田 都庁の庁舎の中にですね、都庁記者クラブというのがありまして、地震が起こった場合の被害とか最新情報が集まる部署になります。6階にあるんですけれどもそちらの中から中継をしています。

 中村 なるほど。

 スー あの、そちらの様子はもちろん今は平常時なんですけれども、通常ですとどういった形で情報が澤田さんのところに入ってくるんでしょうか。

 澤田 はい、こちらにはですね、報道各社の記者が詰めていまして、情報が定時だったり突発的な何かがあったら入ってくる状態なんですけれども、例えば東京都庁ですとその都の下に市区町村がありますので、例えば被害状況がどうだとか、あるいは避難者数がこんなにいますよだとか、そういう細かい情報が吸い上げてそれをまとめるというのがここの部署で、そこの情報が出てくるというのが一つあります。

 その他には例えば、都が管理する道だとか、あるいは川だとかっていうところがありますので、そういったところの被害状況が発表されたりだとか、あるいは公園ですよね、都が管理する公園もありますので避難所としても使えますよという情報があったら、そういうのもリリースされたり。

 あるいは例えば地震があった時被害が出て、家に住めないってなった時に、今度直後の情報ではないですけれども後になってくると、都の住宅に入れるようにしましょうとか、そういった生活情報がここに入ってくるという状況です。

 スー じゃあ都民が避難生活および避難をするのに必要な情報が、ぎゅっとそちらに集まるということですね。

 澤田 あ、そうですね。ただ、一時的な避難所ですよね、例えばお近くの避難所がどうなってるとか、そういった情報に関してだと市区町村がより詳しいと。

 スー なるほど。

 澤田 細かな情報はこちらというよりも、お住まいの市区町村に尋ねるほうが多分早いかなというふうに思います。

同じ道を震災の時も

 スー あの、都庁に向かうまでの間で何か気になったことはありますか。

 澤田 はい。今都心部は結構工事をしていて、建物を建て替えたり、あとは2020年の東京オリンピックパラリンピックに向けて国立競技場も作ってますけれども、高いクレーンとか足場とかが目に付いたんですね。東日本大震災クラスの地震があったらこれ、倒れてきて道を塞いじゃうんじゃないかなとか。普段救急車が通れるような道が、そういうのが倒れてきて通れなくなったりしてしまうということがあり得るんじゃないかと思いながら、自転車でこちらまで向かってきました。

 あと、同じ道を、実は東日本大震災の時に、地震発生した時に都庁にいたんですね。

 スー そうですか。

 澤田 同じ道を逆に来たという形だったんですが、その時もやはりタクシーで一旦TBSラジオに戻ったんですけれども、そのタイミングで1時間かかったんですね、新宿からですね。

 スー おお……。

 澤田 なぜかというとやはり建物の被害もそこそこ出てましたので、歩道を歩けない。歩道を歩いてしまうと壁の一部が落ちてきたりして危ないので、皆さん車道に出ておられたんですね。道が塞がるという状態がありまして、なかなか車だったり緊急車両も進めないという状況も出てくるかなというふうに思います。当時としては怖いなと思いました。

 スー なるほどありがとうございます。皆さんは澤田さんに質問等大丈夫ですか。

 中村 あの、今そこでいる6階のところの記者室なんですけれども、普段は記者が詰めてるわけですけれども、いざ何かが起きた時にそこは対策室とかそういうところになるというのはあるんですか。

 澤田 まあそうですね。要するに都の広報のスペースの一部が記者クラブになってますので、対策室、表にリリースするような情報があったり情報の集約されるような対策室はこのフロアにできるのかなというふうには思いますが、災害の規模によって変わってくるかなと思います。このフロアだけで対応できるものなのか、そうじゃないものなのかによって大きさは変わってくるかなと思います。

 中村 なるほどね。まあだからどちらかっていうと、都庁は、震災が起きてすぐってことよりもその後のみんな都民の生活をバックアップしていくってことが、一番大きな役割ということになるんですね。

 澤田 そうですね。先ほどの繰り返しになりますけれども、あくまでも市区町村レベルが対応して、さらにその上でより進めていくところになると担当者の方は話をされていました。

 中村 なるほどね、はい、分かりました。どうも澤田さんありがとうございました。

 澤田 ありがとうございました。

 【(5)へ続く】