また夢ンなるといけねえ

成績不振の大学生が書く、日記とかメディアの話とか。幾度となく開設しては閉鎖してを続けてきた我がブログ遍歴。今度は末永く続くように。

絢子さま婚約へ、敬意表現比較の詳報

 26日の当ブログ記事で取り上げた、絢子さま婚約報道での敬意表現比較の詳報をお届けします。今回は27日付朝刊の記事を基に、各社の皇室に対する敬意表現の運用差を比較したいと思います。一報が載った26日付夕刊から少し時間が置かれたことで、編集作業における敬意表現の運用が、より各社の基準に沿う形で行われやすいと思われるからです。

 なお比較するのは朝日、毎日、読売、産経、日経、京都、神戸、大阪日日、東京の9紙でいずれも最終版(全国5紙は大阪本社発行)です。

敬称以外は変えない朝日

 朝日新聞の文体は至ってシンプルです。特別な対応をしているのは敬称を「さま」にするのみ。尊敬の助動詞や、名詞頭の「お」「ご」を付けたりすることはしていません。

 この日の朝刊社会面記事は「母・久子さま紹介で交際」の見出しで、文中も「絢子さまと慧さんが初めて会ったのは昨年12月で、絢子さまの母久子さまの紹介だった」となっています。

 余談ですが、守谷慧さんを記事中2度目以降「守谷さん」ではなく「慧さん」としているのも朝日だけの特徴でした。

毎日、共同、東京は最低限の「れる」「られる」

 毎日はこの日、本記(社会面)と社会面サイド、総合面サイドの3本を掲載していますが、各記事中最初の皇族方の動を表す動詞のみに「れる」「られる」を付けています。

 例えば本記で言えば、最初の「婚約される」は尊敬語ですが、次の「結婚式を行う」は敬意表現になっていません。この記事には途中、久子さまが紹介した旨の記述もありますがここでも「紹介したという」となっています。

 名詞は「お」「ご」が付かない形です。

 京都、神戸、大阪日日に掲載された共同電、さらに自社記事掲載の東京も同じような運用になっています。

読売・日経、積極的に尊敬助動詞

 読売は動作動詞には積極的に「れる」「られる」を付けています。1面本記のリードから絢子さまが主語となる動作動詞を抜き出してみると、婚約される/報告しており・挙げられる/臨まれる(「/」で区切った間が一文)。次の段落は、誕生された/経て/留学し・学ばれた。さらに次の段落も、修了され/努められている、とかなりの頻度で「れる」「られる」が使われています。ただ全ての動作動詞が尊敬の形になっているわけではなく、1文中に1回が基本のようです。

 例外の一つが社会面記事中の「絢子さまがカナダでも福祉を学ばれたことから『国際的な福祉活動に興味を持つきっかけになれば』と紹介されたという」という文。前の段落は久子さまが主語で、その続きになっているため「紹介された」は受け身ではなく、久子さまを主語とする尊敬の形と考えられ、1文中に2回「れる」が登場します。

 さらに総合面記事でも「高円宮様さまが2002年に急逝され、母親の久子さま(64)が3人のお子様を育てられてきた高円宮家にとっては」とあります。主語が変わると同一文中でも複数回「れる」「られる」が登場するようです。

 一方で名詞はやはり「お子様」以外は「お」「ご」は付いていません。

 なお総合面記事で「皇族女子は皇室の幅広い活動を担う存在だが(略)結婚後、皇籍を離脱することになっている」との表現があり、おなじ皇族方が主語でも特定の人物を表すのではなく皇族一般について記述する場合は、敬意表現を使っていないようです。

 日経も同様の運用と思われます。

産経は名詞に「ご」、助数詞「方」も

 産経は見出しで「ご結婚」と、今回比較した新聞の中では唯一名詞に「ご」を付けました。本文中でも付いている名詞がありますが、全てではなく、同じ言葉でも「公務」と「ご公務」と混在しており運用基準はよく分かりません。

 そして最も驚いたのは皇室の人数を「19方」と数えていること。他紙は一般人同様「19人」と数えており、異質さが際立ちます。社会面サイドでは絢子さまと守谷さんを指す「お二人」という表現を見出しに盛り込んでいるのですが……。

「お二人」「ご夫妻」は共通

 ここまで名詞には「お」「ご」を付けない社が圧倒的多数でしたが、各紙共通して「お二人」や「(高円宮)ご夫妻」といった表現には付けています。