また夢ンなるといけねえ

しがない男子大学生。新聞サークルの記者をしている。堺、六甲、西中島南方が生活の拠点。

新着メールが待ち遠しかった時代

 先日、ツイッターのフォロワーが「メールの問い合わせ」について触れていて懐かしさを覚えた。

 つまり携帯電話のメールアプリは定期的に新着メールがサーバーにあるかどうかを確認し、ある場合はその旨を通知をするわけだが、その定期的な更新作業とは別にユーザーがその都度「メールの問い合わせ」を実行させることができる。

 更新間隔が1分だとしても、1分すら待つのが惜しい返信がある。その差出人は恋の相手だ。

 冒頭「懐かしい」と言った。今や携帯電話で連絡を取るのに使うアプリは、メールではなくLINEが主流になってしまった。現に僕のメールアプリの受信箱には、ポイントカードを登録している書店のお知らせメールと、サークルの業務連絡に使われる一斉送信のメールしかない。

 僕が高校生だった頃はまだフィーチャーフォンユーザーもたくさんいたから、メール連絡が中心だった。そして例に漏れず僕も、相手からの返信が待ち遠しくて、繰り返し新着メールを問い合わせた。

 メールというのは瞬時に届きはするが、即応のメディアではない。必ずタイムラグがある。それが恋のドキドキを掻き立てた。

 メールアドレスを手に入れるのにも苦労した。今なら学級ごとにLINEグループがまず作られるだろうから、連絡先を手に入れること自体は楽だろう。

 それがメール時代ならまず、赤外線通信をすることから始めなければならない。たまに文化祭の打ち上げの連絡で、ネットリテラシーを欠いた幹事が、全員分のアドレスをBccではなくToに入れるものだから、大体の類推で気になるあの子のアドレスが分かるなんてこともあった。

 そういえばあの頃は「メールでの告白はアリかナシか」みたいな話を真剣にやっていた記憶がある。大事なのはそんなことじゃないんだが、そうだと学ぶにはもう少し時間がかかる。モテない人間の頭でっかちな議論だったが、今となっては微笑ましい。

 部活動単位でBBSを開設することもあった。僕の部活動では作らなかったので僕自身は書き込んだことはなかったが、意中の相手や友達の書き込みをこっそり拝見することはあった。公開されているものなのだから、別にこっそりもクソもないのだけれど。

 恋というものから離れて時間が経つので、LINEのような今の利器がどう恋に使われているのかは知らない。テクノロジーの流行り廃りは速い。

 今まさにLINEで愛をやり取りしている君たちもそのうち「過去の思い出」扱いされるから覚悟しておこうな。