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また夢ンなるといけねえ

しがない男子大学生。新聞サークルの記者をしている。堺、六甲、西中島南方が生活の拠点。

阪堺電車の新停留場に行ってきた

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大阪の天王寺や新世界と堺の浜寺を結ぶ阪堺電車に,今月1日新しい停留場が出来ました。先日,見に行ってきましたのでその記録をば。

 新停留場は35年ぶり  

阪堺電車の路線図をおさらいしましょう。
プレゼンテーション1

阪堺電車は,恵美須町浜寺駅前間の阪堺線と,天王寺駅前~住吉公園間の上町線の2つの路線から成っています。しかし現在は阪堺線は全線にわたる直通運転をしていませんで,我孫子道以南の堺市区間天王寺駅前方面に直通する形で運転しています。今回,新設された停留場はこの堺市区間にある石津北停留場です。東湊~船尾間の泉北1号線との交差点に設置されました。なんでもこの2駅間の距離が,周辺の駅間よりもかなり長かったということで,堺市のバックアップも受けながらの新設となりました。

新設は,阪堺線大阪市区間の今船停留場以来,実に35年ぶりということで,新設当日には記念式典も行われたそうです。

 当たり前だけどやけにきれい 

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では,本題です。石津北停留場を見てみましょう。相対式の2面2線ホームとなっています。まず,駅名標ですが,綾ノ町停留場などに導入されている新しいデザインのものとなっています。これは2012年3月に駅ナンバリングを導入したときに更新されたものですが,ほとんどの停留場では旧デザインのままになっています。

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これは隣の東湊停留場の駅名標。旧デザインのまま,隣駅表示が「石津北」に更新されました。なおこのデザインは親会社の南海電車と同じものです。

しかし,新しくできた石津北停留場は,当然ですがやっぱりきれいです。 

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低床車両を導入してバリアフリー化を図っていることもあり,スロープがつけられました。

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スロープの先には点字付きの案内板があります。

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スロープの隣には駐輪場があるんですが一台も停まっていません。まあ下り(浜寺駅前方面)だから当然か,とも思ったんですが,上りの側には駐輪場はありませんでした。大丈夫なのか石津北。

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そういえば,広い掲示板にも,石津北開業のお知らせポスター以外には何にも貼られていない有様。これは先が思いやられますが,長い目で見てあげましょうかね。

そして何より驚いたのがこれ。

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接近案内が登場しました。アナログ阪堺に押し寄せるデジタルの波。きっちり音声も出ます。他の停留場には電光掲示板はおろか音声による接近案内さえありません。種々のお知らせを伝えるスピーカーはありますけどね。なんだか,これで80年物の車両の接近を告げられると思うと体がむずがゆくなりますね。

こんな感じで,阪堺電車とは思えない充実した設備に,驚きっぱなしでした。

 さて,一応あの話に触れておきましょう 

石津北停留場が開業したことで,3年前の駅ナンバリング導入以来欠番となっていた「HN27」が目出度く埋まりました。では,開業後の路線図を見てみましょう。

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あれ……まだ欠番がある……。

はい,そうなんです。駅ナンバリング導入時から,「HN30」もなぜか欠番なんです。船尾~浜寺駅前間に新停留場を設置する予定はありません。なんでこんなところに欠番があるんだろう。

実は,ちょうどHN30にあたるような停留場は昔存在していました。「海道畑」(かいどうばた)という停留場で,ちょうど南海本線との立体交差部分に位置していたようです。1944年に廃止されましたが,いまでもその付近の線路脇にはコンクリートで固められたものがあって,これってもしかして遺構なのかなあと思いながらいつも見ています。 

「HN30」の欠番は,海道畑の復活を示唆しているのか……? なんとも夢のある話ですが,実際のところはわかりません。



堺市による支援を受けながら再生を目指す阪堺電車は,あべのハルカスやあべのキューズモールの開業を追い風に利用客を増やそうと努めています。低床車両も既に2台運用されており,春には3台目が導入される予定です。幼いころから阪堺電車には親しみをもって付き合っている身としてもぜひ,利用客が増えて経営がうまくいくようになることを期待しています。

それでは,きょうはこんなところで。