きょうも生きています #65

 普段入らない大阪駅御堂筋北口の書店は、入口に書籍宣伝やキャンペーン告知をするための液晶モニターがある。

 いわゆるビジネスマンがちょっと立ち寄るための書店で、自己啓発やらインチキ政治書、インチキ歴史書の類が売り場を圧迫しているので僕は好きじゃない。それでも、紀伊国屋丸善ジュンクに行くほどの乗り換え時間がないときに、新刊確認程度に入ることがある。

 で、その液晶モニターには百田尚樹「日本国紀」が大映しになっていた。中へ入ると、大量に平積みされた山が二つほど。

 あまり本をうず高く積むのは下品に見えて好きじゃないが、この本ならまあそれでもいいかと思う。

 (2018.11.15)

きょうも生きています #64

 けさの朝日新聞、社会面トップは異色の大型記事だった。

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 かなり取材を尽くしたのだろう。あの日を巡る細かな風景が再現される。華やかなスクープではないかもしれないけれど、同級生それぞれの視線で振り返るあの日を、僕は他紙で読んだことがない。

 紙面は大胆に余白をとって、他のニュース記事とは一線を画したレイアウト。第1社会面にこれだけの大構え。でも、ちょっとやそっとのニュースが入ったところで、場所を明け渡すようなレベルの内容でないのは確か。

 朝日の紙面レイアウトは、どうも最近単調で、以前のスタイリッシュさには及ばないとも思っていたが、こうした記事を扱うにふさわしい器は保ってきたのだと再認識させられた。語弊を恐れずに言えば、毎日や読売にはできないと思う。

 (2018.11.14、紙面は大阪本社発行14版を参照)

きょうも生きています #63

 最近はもっぱら、シンガーズ・アンリミテッド(The Singers Unlimited)のアルバム「ア・カペラ」(A Capella、1971年)を聴きながら寝入っている。山下達郎がかつて、コーラスとは何たるかを解説したラジオ番組の音源が動画サイトに上がっており、そこで同盤からEmilyが紹介されていた。

ア・カペラ

ア・カペラ

  • アーティスト: ザ・シンガーズ・アンリミテッド
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2011/07/20
  • メディア: CD
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 「サンデー・ソングブック」で先日シンガーズ・アンリミテッドの「オータム・イン・ニューヨーク」(Autumn in New York、「ア・カペラIII」所収)が掛かっていて、それでさっきの記憶が引っ張り出され、アルバムCDを入手した。

ア・カペラIII

ア・カペラIII

 気が付くと、ここのところ、ハロウィーンが終わった瞬間に街はクリスマス態勢とでもいうべき色合いに変わっていく。あちらこちらでコーラス曲が流れる。今年も、透明感ある豊穣な歌が胸にしみる季節になったんだ。

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 ところで、#60で取り上げた、CBCテレビ杉原千畝出生地論争報道に関するBPO審議は、7日に結果が公表され、放送倫理上の問題なしと結論付けられたようだ。
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きょうも生きています #62

 山下洋輔トリオのドラマーだった小山彰太に「円周率」という曲があることを知った。3.14159……の各位の数を1がC、2がDという具合で音階に当てはめた曲で、山下のアルバム「寿限無」に入っている。

寿限無 VOL.1&2

寿限無 VOL.1&2

 さすがに延々とやるわけではなく、40桁まで変換したものを繰り返すという感じ。これがなかなかちゃんと曲になっているのですごい。

 ちなみに「寿限無」は今年だったか昨年だったかにNHKの番組で再演され、ボーカルは坂田明に代わりOMSBが担当。

 (2018.11.8)

きょうも生きています #61

 伊集院光企画の番組シリーズが好きで、一日中予定のなかったきょうは「本当は怖い話だった話」のDVDを見た。

 何が怪談を怪談たらしめるのかということの実験として、とてもおもしろい企画。以前「爆笑問題の日曜サンデー」に伊集院がゲストで出ていた時に、一見怪談に結び付かなそうなものも、シチュエーション次第では恐怖の要素になってしまうという話をしていた。キュッキュッと音が鳴ってかわいらしいベビーサンダルも、深夜の墓地でその音が鳴り響くと怖くなる、というような感じ。そういう話芸の構造みたいなところに興味ある人は必見。

 (2018.11.4)

きょうも生きています #60

 岐阜県八百津町美濃市の間で、杉原千畝の出身地を巡る論争が起きているらしい。

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 学術界での論争ならまあよくあるけれど、住民を巻き込んだ運動となると話がややこしくなる。というか面倒だなと思う。ましてこの論争を扱ったCBCテレビの番組について、BPO放送倫理・番組向上機構)に申し立てがなされ、審理入りしたとあっては、ますます部外者は「何だかなあ」という思いが強まるばかりだ。

 両者協力して町おこしにでもつなげたらいいのに、と思わないでもない。でも何かしらしこりがあるのだろう。郷土のアイデンティティーに関わることなのだとしたら、あまり軽々しく言えない気もする。そういう個々人の「どうでもよくない!」という声を聴くことも、たしかにメディアの役割の一つとは言える。

 BPOの審議は先月、委員会決定(第262回放送と人権等権利に関する委員会 | BPO | 放送倫理・番組向上機構 |)に至り、内容は今月上旬発表予定。

 (2018.11.1)

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 (2018.11.10追記)

 #60で取り上げた、CBCテレビ杉原千畝出生地論争報道に関するBPO審議は、7日に結果が公表され、放送倫理上の問題なしと結論付けられた。

digital.asahi.com

きょうも生きています #59

 「菊地成孔の粋な夜電波」が年内での終了を発表した。ラジコのタイムフリーで夕方に聴いて驚いてしまった。あっけない打ち切り。なんとなくこの番組は、ずっと続いていくように思っていた。拍子抜けして、なんだか、いろいろと自分の将来不安とかと重ねて考えてしまって悲しくなった。

 TBSラジオにとっても財産だと勝手に思っていたけれど、局からすれば債務だったのかなあ。だとすると僕が954の財産だと思っている番組も心配になる。Session-22、ラジオなんですけど、問わず語り……。大丈夫だろうか。

 (2018.10.28)