また夢ンなるといけねえ

成績不振の大学生が書く、日記とかメディアの話とか。幾度となく開設しては閉鎖してを続けてきた我がブログ遍歴。今度は末永く続くように。

きょうも生きています #49

 ▽「ニュースステーション」ではプロンプターを使わなかった。時折下を向いて原稿を読むほうが人間らしさが出る、という久米宏らの判断を論文*1で読んだが、それにしてはあまりにもアドリブ時に比べて、極めて「原稿読み然」としていたように思う。もしかして客観報道と論説の区別を意識していたのでは、というのは深読みが過ぎるだろうか。

 ▽最近Amazonプライム・ビデオで「ニュースルーム」を見ている。シーズン2の途中まで見終わったところ。ケーブル局の硬派報道番組を舞台にした群像劇だが、日本の報道番組とは演出も制作スタイルもかなり異なるよう。アメリカのニュース事情について調べてみたい。

 ▽先日ひさしぶりに卒業した高校を訪ねたこともあり、高校時代のことをよく思い出す。卒業から4年がたち、どうも自分に都合の悪いことやささいなことは忘却の彼方へ行きつつあるらしい。時間が解決してくれるものもあるものだなあと思う。

 (2018.7.17)

*1:廣谷鏡子・米倉律(2009)”テレビ美術から見る「キャスターショー」の誕生と発展~『ニュースセンター9時』と『ニュースステーション』のスタジオセット分析を中心に~” https://www.nhk.or.jp/bunken/summary/research/report/2009_11/091104.pdf

きょうも生きています #48

 ▽木曜日に大学敷地内で土砂崩れが起き、避難勧告が出て授業が休講になってからずっと記録的大雨の情報とにらめっこしている。睡眠も仮眠程度のレベルを何回か繰り返しとるくらいしかできない。疲労が抜けない体で、振替輸送を駆使してアルバイトへ向かった。

 ▽趣味仲間ともスカイプで通話しながら夜を明かしたが、朝を前に状況が悪くなり一時避難した者もいた。大学近くでは住宅に土砂が流入する事態になったという報道も見た。地震に続き、心の休まらない日が続く。

 ▽疲れるとネガティブなことを考えてしまうようで、同じ日本語を話しているのに言葉が通じていないような感覚について、アルバイト中考えていた。そういえばこの感覚を友人と話したときに、友人がすごく共感してくれたなあ。僕は所構わず考えたことを書き殴っているが、周りが深く共感してくれたのを僕が自覚したのは初めてかもしれない。「言葉が通じた」と思った言葉の内容が「言葉が通じていないという感覚について」というのは皮肉だと思う。

 (2018.7.7)

「執行手続中」に頭が攣るような感覚が……

 オウム真理教事件の7人の死刑が6日執行された。1日に7人もの死刑囚の刑を執行するのは東京裁判A級戦犯の執行以来70年ぶりで、日本が独立を回復してからは初めてになる。

 僕が一報を聞いたのは午前8時40分すぎ。前夜から趣味仲間とスカイプ通話をしながら大雨災害の状況を見守っていたところ「麻原の死刑執行手続き開始って日テレが言ってる」と彼が叫び、僕も慌ててテレビのチャンネルを替えて確認したのだった。

 とにかく「死刑執行手続き開始」という文言になじみがなく、頭が攣ったような感覚になったのを覚えている。普通死刑執行の報道は、執行が済んでからの話である。現在進行形で報じられたのは記憶がない。

 その後日テレは「他に今日中に5人以上の死刑が執行される見通し」、さらに「今日は松本死刑囚含め7人の執行予定」などと伝えた。「執行予定」ってなんだそりゃ。頭が余計にこんがらがった。

 そして徐々に執行された死刑囚の名前が出てくる。テレビ朝日は執行前に新実智光、土谷正実、遠藤誠一の3死刑囚の名前を「執行手続中」として報じた。松本死刑囚以外で執行の確認前に名前が出たのは僕が見た限りこれだけだと思う。

 不謹慎かもしれないが昭和天皇崩御報道を思い出した。宮内庁が「ご危篤」を発表したのは既に昭和天皇が亡くなった後のことだった。今回の「執行手続中」も同類じゃないのだろうかと思ってしまうが、さすがにそこまでの真相は今のところ分からない。

 開票速報か組閣速報ともだぶって見えた。「執行手続中」はさながら「当選確実」とか「内定」みたいなもので、でもこれは人の命の話である。死刑確定の時点で予め決められた道だとはいえ「間もなく執行されます」と言わんばかりの様相は、やはり薄気味悪いものを感じてしまった。

 あらゆる報道はショー的な側面から逃れられない。潔癖さを失ってでも伝える公益性があるということは理解しているつもりだ。でも、事は人命である……。

山陽、中国新聞が大雨で電子版無料開放

f:id:CharlieInTheFog:20180707020046j:plain
有料電子版「山陽新聞デジタル(さんデジ)」の無料開放を伝える記事

【2018.7.10 中国新聞の情報を追加して全面的に文章を差し替えました】

 西日本豪雨で被災した岡山県の地元紙・山陽新聞と、広島県の地元紙・中国新聞は7日付朝刊から電子版を無料開放しています。

 山陽は7日未明、電子版「山陽新聞デジタル(さんデジ)」を無料開放しました。朝刊紙面ビューアーについても会員でない人でも読めるとのことです。今回の豪雨で電子版を無料開放したのは山陽が初めてとみられます。

 中国は7日付以降の朝刊と別刷り「SELECT」の紙面を非会員にも無料公開しています。

 無料開放は大雨に伴い、新聞配達の大幅な遅れや不備が予想されるためだとしています。

 西日本では5日から8日にかけて記録的な大雨となり各地で土砂災害や河川の氾濫が相次ぎ、死者・安否不明者は計200人を超える事態となっています。岡山・広島を含む11府県には一時大雨特別警報が発表されました。

【参照】
大雨に伴いさんデジ無料開放: 山陽新聞デジタル|さんデジ
豪雨災害で配達遅延や不能 電子版無料公開中 | 中国新聞アルファ

W杯中継番組で音声不調、NHKがおわび

f:id:CharlieInTheFog:20180704032725j:plain
音声の不調があったNHKのワールドカップ中継番組

【第2報=4日午前3時55分】
 NHK総合テレビのワールドカップ中継番組で発生した音声不調について、試合前半終了後に東京スタジオからの放送に戻った午前3時51分ごろ、スタジオ進行の笠井大輔アナウンサーが「番組の冒頭で音声が聞きづらくなっていました。大変申し訳ありませんでした」と謝罪しました。

【初報=4日午前3時29分】
 NHK総合テレビで4日午前2時45分から放送された「2018FIFAワールドカップ『コロンビア×イングランド』」で一部の時間、音声がダブっているように聞こえた時間がありました。

 番組の流れは、乃木坂46のメンバーが登場する「サッカー見たい!! LOVEサッカーNHK」のアイキャッチ(約6秒間)、Suchmosの「VOLT-AGE」を使ったワールドカップ中継のオープニング(約17秒間)が連続して流れ、東京スタジオから約5分間放送。その後、FIFA制作とみられる世界共通のイントロ映像(約40秒間)が流れ、現地からの中継へと移行します。

 音声の不調があったのは番組開始から東京スタジオ部分までのすべてで、BGMなども含めて音声がダブっているように感じました。家電量販店でテレビを見ているときのような感じといえば想像がつきやすいでしょうか。FIFAのイントロ映像に切り替わってからは問題ありません。

 私は大阪放送局の放送の録画で確認しましたが、ツイッターでは全国的に不調を訴えるつぶやきが見られました。

 午前3時20分現在、放送上では特に音声の不調に関しておわびなどはありません。

絢子さま婚約へ、敬意表現比較の詳報

 26日の当ブログ記事で取り上げた、絢子さま婚約報道での敬意表現比較の詳報をお届けします。今回は27日付朝刊の記事を基に、各社の皇室に対する敬意表現の運用差を比較したいと思います。一報が載った26日付夕刊から少し時間が置かれたことで、編集作業における敬意表現の運用が、より各社の基準に沿う形で行われやすいと思われるからです。

 なお比較するのは朝日、毎日、読売、産経、日経、京都、神戸、大阪日日、東京の9紙でいずれも最終版(全国5紙は大阪本社発行)です。

敬称以外は変えない朝日

 朝日新聞の文体は至ってシンプルです。特別な対応をしているのは敬称を「さま」にするのみ。尊敬の助動詞や、名詞頭の「お」「ご」を付けたりすることはしていません。

 この日の朝刊社会面記事は「母・久子さま紹介で交際」の見出しで、文中も「絢子さまと慧さんが初めて会ったのは昨年12月で、絢子さまの母久子さまの紹介だった」となっています。

 余談ですが、守谷慧さんを記事中2度目以降「守谷さん」ではなく「慧さん」としているのも朝日だけの特徴でした。

毎日、共同、東京は最低限の「れる」「られる」

 毎日はこの日、本記(社会面)と社会面サイド、総合面サイドの3本を掲載していますが、各記事中最初の皇族方の動を表す動詞のみに「れる」「られる」を付けています。

 例えば本記で言えば、最初の「婚約される」は尊敬語ですが、次の「結婚式を行う」は敬意表現になっていません。この記事には途中、久子さまが紹介した旨の記述もありますがここでも「紹介したという」となっています。

 名詞は「お」「ご」が付かない形です。

 京都、神戸、大阪日日に掲載された共同電、さらに自社記事掲載の東京も同じような運用になっています。

読売・日経、積極的に尊敬助動詞

 読売は動作動詞には積極的に「れる」「られる」を付けています。1面本記のリードから絢子さまが主語となる動作動詞を抜き出してみると、婚約される/報告しており・挙げられる/臨まれる(「/」で区切った間が一文)。次の段落は、誕生された/経て/留学し・学ばれた。さらに次の段落も、修了され/努められている、とかなりの頻度で「れる」「られる」が使われています。ただ全ての動作動詞が尊敬の形になっているわけではなく、1文中に1回が基本のようです。

 例外の一つが社会面記事中の「絢子さまがカナダでも福祉を学ばれたことから『国際的な福祉活動に興味を持つきっかけになれば』と紹介されたという」という文。前の段落は久子さまが主語で、その続きになっているため「紹介された」は受け身ではなく、久子さまを主語とする尊敬の形と考えられ、1文中に2回「れる」が登場します。

 さらに総合面記事でも「高円宮様さまが2002年に急逝され、母親の久子さま(64)が3人のお子様を育てられてきた高円宮家にとっては」とあります。主語が変わると同一文中でも複数回「れる」「られる」が登場するようです。

 一方で名詞はやはり「お子様」以外は「お」「ご」は付いていません。

 なお総合面記事で「皇族女子は皇室の幅広い活動を担う存在だが(略)結婚後、皇籍を離脱することになっている」との表現があり、おなじ皇族方が主語でも特定の人物を表すのではなく皇族一般について記述する場合は、敬意表現を使っていないようです。

 日経も同様の運用と思われます。

産経は名詞に「ご」、助数詞「方」も

 産経は見出しで「ご結婚」と、今回比較した新聞の中では唯一名詞に「ご」を付けました。本文中でも付いている名詞がありますが、全てではなく、同じ言葉でも「公務」と「ご公務」と混在しており運用基準はよく分かりません。

 そして最も驚いたのは皇室の人数を「19方」と数えていること。他紙は一般人同様「19人」と数えており、異質さが際立ちます。社会面サイドでは絢子さまと守谷さんを指す「お二人」という表現を見出しに盛り込んでいるのですが……。

「お二人」「ご夫妻」は共通

 ここまで名詞には「お」「ご」を付けない社が圧倒的多数でしたが、各紙共通して「お二人」や「(高円宮)ご夫妻」といった表現には付けています。

絢子さま婚約へ、各社の敬意表現は

 高円宮家三女の絢子(あやこ)さまが近く海運会社社員の守谷慧さんと婚約することになったと26日、NHKなどが報じました。報道では皇室に対しては普通の記事で使わない敬意表現を使うことが一般的です。敬称「さま」もその一つですが、今回はこのニュースについて「ご○○」や「~される」など名詞や動詞の敬意表現について、各社の使用状況を比較します。

 まず皇室記事一般の文体で着目するポイントは次のとおりです。

 (1)「ご婚約」のように皇室が主語となる述語名詞に「ご」を付ける場合。
 (2)「婚約される」のように皇室が主語となる述語動詞を「~される」や「お~になる」とする場合。

 以上を前提とした上で、各社のウェブサイトから記事を比較します。対象はNHKと5大紙、共同・時事、在京5キー局です。

続きを読む